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木質ペレット工場

ベトナム、インドネシア、マレーシアなど東南アジアの各国は、木質ペレットの原料となるバイオマス資源を豊富に備えており、また日本への距離も近いため輸送コストの面でも優位性があります。
しかし森林認証制度や法整備の点で、合法性や持続可能性を確立したバイオマス燃料事業の展開が難しく、これまで十分な資源・土地の活用が出来ていませんでした。
当社はこうした課題をクリアするために、事業立案から土地の選定、プラント運営、調達方針の確立、環境保全まで一貫した開発を行います。

バイオマス・フューエルの
東南アジア開発プロセス

事業計画・土地選定

バイオマス資源賦存量・木材製品の流通状況・競合他社・出荷港・販売先等の観点からペレット工場地を選定します。また木質ペレット工場メーカー各社とも共同で事業計画を検討します。
林産物協会、工業団地、地方行政、環境NGO、認証機関、出荷港と協力体制を作りあげ、情報収集・分析・整理をし、持続可能な事業を展開するための綿密な調査を行います。
上記の計画に基づき、当社は従業員雇用だけでなく、植林事業の活性化、物流企業へ新たな事業の創出など、地域に貢献した事業を展開しています。
現在当社ではベトナム、インドネシア、マレーシアの様々な地域で事業化可能性の検証を進めています。

プラント設備の選定・建設

当社の既存プラントには、木質ペレット最大市場であるヨーロッパで設計された設備を設置しています。
特徴は原木の皮むきから破砕、乾燥、成型、在庫管理まで自動化されており安定的な稼働が可能です。稼働中の全工程を24時間モニター監視することで各工程で異物は徹底的に除去され、含有水分は一定に保たれます。それにより東南アジアでは他に類をみない高品質なペレットを製造しています。

ベトナム国ゲアン省当社第1プラントは、5基サイロに2万トンの製品貯蔵が可能

調達方針の確立

当社は日本ガス機器検査協会(JIA)監査によるFIT対象事業者認定や、国際規格ISO9001、ISO14001の取得するなど第3者機関からの審査や認証を受けています。また調達方針やアクションプランを環境NGO団体と共同で定め、外部に対し取り組みを定期的に公表しています。原料調達・製造・加工・輸送・出荷に至るまでの全工程の合法性、持続可能性、トレーサビリティの証明を行っています。またヨーロッパ市場向けのFSC、SBP取得も取り組んでいます。

JIAによる森林監査の様子

試運転試験

商業運転開始に向け、試運転試験を行います。設備メーカーの技術指導の下、連続運転の中で各設備の想定生産量の達成と、品質の目標数値が達成できるのか、様々な原料の組み合わせで試験します。

商業運転開始・出荷

ベトナム国ゲアン省 当社第1プラントでは1度に最大2万トンの出荷が可能です。
また、1度に2万トン以上の船積みを要望された場合でも対応できるよう、新たに保管倉庫を確保する予定です。現在既に東南アジア圏内で第2、第3プラントの建設計画も進めています。

プラント運営・品質管理

当社は国際規格ISO9001,14001を取得するなど東南アジアで世界水準のプラント運営・保守体制の構築をしています。またプラント作業員・リーダーと会議を行い、随時定量的なプラント運営・保守体制の改善に取り組んでいます。
製品製造時にはサンプルを定期的に採取し、プラント内にある独自のラボで自主測定検査を行うなど、品質管理を徹底し安定化を図っています。

ISO9001監査時の様子
プラント作業員・リーダーによる定例会議の様子

植林事業の取り組み

持続可能な燃料製造を確率する為に、ペレット主原料となるアカシアを育苗から保育、伐採まで森林管理する植林事業にも取り組んでいます。
植林事業によって、新規事業を展開する地域の森林や生態系を保持し安定的かつ持続可能な原料調達を目指しています。

当社は東南アジアの開発を進めることで未来を見据えた『持続可能なバイオマス燃料』の供給をしていきます。

植林したアカシアの苗が育った様子